立体的な演出で楽しむ
庭に高低差の変化を付けて狭い庭でも奥行きや広がりを感じさせることができます。ここではいくつかのポイントを紹介します。 |
- 植物の背丈で高低差をつける
庭を横方向だけでなく縦方向にも作ります。このために樹木と草花の背丈を考えて配置します。
左の写真は奥からキンポウジュ、モクレンのちょっと背の高い樹木、その手前にブルーアイスという背の低いコニファー、クリスマスローズ、一年草の草花という順に植えつけてあります。
樹木は高低差を付けると同時に木漏れ日を草花に与えるなど強すぎる日差しを遮る役目を果たしています。
下の写真は春の花壇ですが、ライラックの樹の根元にチューリップ、ストック、パンジー、と背の順に植えてあります。
背丈を考えて植えつけることで、立体的なボリュームをつけることが出来ます。
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- 花壇で高さを付ける
写真はレイズド・ベッドといってレンガブロックを並べて花壇の枠を作り、中に土を20cmくらい入れた状態です。こうして高さをつけることで元々の土が悪くても簡単に花壇を作ることができます。

さらに奥にはレンガを並べてもう一段高くしてあります。背丈の同じくらいの草花を植えても奥の花壇の花も隠れずに済みます。
要注意はこうして高さをつけると水はけがめちゃくちゃ良くなることです。水を好む植物を植えるには、保水力のある土になるように成分を考える必要があります。
私の場合は園芸店で安売りの花壇、プランター用の土と、元の庭の土(粘土質)と腐葉土を混ぜて入れてあります。 |
- パーゴラで頭上に花を
ウッドデッキの上には日除けを兼ねてパーゴラを作ってあります。ここに登らせる植物はあなたなら何を植えますか。葡萄、キーウィなど実のなるもの、藤やヤマホロシなど花の楽しめるつた状の植物。

私はつるバラが好きなので、イングリッシュローズのグラハムトーマスを植えています。香りが良くて四季咲きなので長く楽しむことが出来ます。
ただし、バラはトゲがあるので小さな子供が居たりすると植えられません。
計算違いだったのはこのバラは上の方ばかりに咲いてしかもステムがしっかりしているので、花が上を向いて咲きます。つまり下からは良く見えません(^^;;; |
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- 鉢の高さで演出する
地植えの花壇に鉢やハンギングをプラスして高さ方向を飾るとさらに変化を持たせることが出来ます。

パンジーのハンギングバスケットです。
パーゴラからぶら下げています。見やすい高さになるようにS字の金具で高さを調節します。
トレニアのポットです。
レンガを積み重ねた花台で高さを演出します。
鉢植えの花は針金の台に乗せて奥の方を高くすれば簡単に高低差を付けることができます。
土の上に直接に置かないのでナメクジなどの害虫除けにもなります。

ペチュニアのハンギングです。ラティスの塀を簡単に立体的に飾ることが出来ます。
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トレリス、フェンスでつる性植物を楽しむ
トレリスを立てて隣との視線を遮るとともにカロライナジャスミンを這わせています。トレリスを作るときに根っこだけ残してきり戻しておいたのに1年でもうこんなになりました。来年の花の時期が楽しみです。

フェンスに咲いたクレマチスです。クレマチスは根が弱いので買って来てポットから地植えに下ろすのが難しいですね。でも、何度も植えているうちになんとか着いたと思ったら、枯れたと思っていた株も生き残っていて形の違った花を咲かせてクレマシタ。 |