五家狩り
夏目影二郎始末旅 第7巻
五家とは徳川御三家の御付家老で尾張藩の成瀬家、竹腰家、紀伊藩の安藤家、水野家、水戸藩の中山家のことらしい。
犬山城主でもある尾張藩の家老、成瀬家が尾張藩から独立したいと他の五家と語らってのお家騒動。
大目付の影働きとなった夏目影二郎らしく、密命は大掛かりとなり木曽の材木流しでの戦いや名古屋の芝居小屋など地元の者として雰囲気は楽しめた。
しかし、五家といっても成瀬家以外はちっとも登場しないし、尻切れトンボの冒険のようで、結局何だったのよという感じ。佐伯泰英も忙しく書き飛ばしていて雑になってきたのかな。
大目付の密偵で旅をしながらチャンバラという舞台装置はあるが、痛快感が無い。
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