秘剣シリーズ
秘剣雪割り
秘剣瀑流返し
秘剣乱舞
秘剣孤座
佐伯泰英の秘剣シリーズ 4冊を一気に読みました。
主人公は一松という中間の子供が江戸所払いを受けて、箱根の山中で老剣客に薩摩示現流を教えられて秘剣雪割りを習得するが、薩摩藩との戦いになるというお話。
水戸の御老公と介さん覚さんが出てくるし、宮本武蔵の吉岡一門との決闘のように23人切りがあるなど、子供の頃読んだチャンバラ小説の要素がてんこ盛り。
秘剣が毎回すごくなってくるのも、秘剣シリーズの特徴で日光の華厳の滝を剣を振った衝撃波で断ち割り、滝壺の底が見えたりする。4作目の孤座は座ったまま飛んで切るとか少々訳が分からなくなって、これから新たな秘剣のアイデアが大変そう。
それにしても作者は示現流が好きだね。いろいろなシリーズで必ず出てくるような気がする。ちぇーすとーと叫んで飛び跳ねるという判り易い流儀だからかな。
理屈抜きのチャンバラ、読み捨て小説として楽しめました。
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